米づくり農業体験(6回)
地元企業や一般市民を対象に農家と消費者の顔の見える関係を築き企業CSA(コミュニティ・サポーテッド・アグリカルチャー:地域で支える農業)の趣旨を理解して貰い、提携米参加者の増加を促すために、半年に渡り、農業体験会を実施した。
■ 農業体験を終えて農家や参加者の感想
農家や都市部市民に双方にとって初めての農業体験会であった。参加した農家の感想は「直接、自分のお米を食べてくれている人たちと接し、感慨深いものがあった。そして、顔が見えることでモチベーションが上がり、責任という重圧を感じている。」との事。普段、もくもくと一人で作業する農家にとって、何も知らない人に判って貰えるように教えることの難しさと戸惑いがあったようである。参加した都市の消費者は、初めて田んぼに入る人も少なからずいて、その感触に驚いている風であった。米作りの大変さとお米の美味しさに感慨深そうだった。子どもの絵日記にも書かれるように子どもたちにとって、思い出に残る体験となっている。
■ 農業体験の課題
今年は双方にとって初めての体験であり、教える事の難しさ、理解することの難しさを考えた年になったと思う。これを踏まえて、次年度は2回目の挑戦となり、より知恵や五感を働かせ、作業がよりスムーズに行くようになるようにしたい。そして、秋の収穫(草取りを充実させる)が今年よりも実りの多い年になるようにしたい。作業に余裕が出てくれば、双方のコミュニケーションがよりスムーズにいくように仕掛けを工夫したい。