企業農業研修(草取り&田んぼの生き物調査)
株式会社OKUTA様による農業研修。今シーズンの2回目の作業は田んぼの草取りです。大宮のリフォーム会社OKUTAの新入社員約50名を対象に行った研修です。
今回は農水省の都市農村共生対流総合対策事業交付金を受け「田んぼの生き物調査」も行うことで有機農法による田んぼが生物多様性の維持すなわち環境保全に寄与していることを”見える化”することも同時に学ぶことを目的としました。ご協力いただいたのはBioアナリスト講座を主催している一般社団法人 生きもの認証推進協会様。有機農業の歴史や虫などの生き物、野草の専門家など様々なお話を座学として学習してから、地域の農家さんの理解と協力を得て研修田圃の周辺の生き物調査や草取り実習を行いました。
【座学1】田んぼのいきもの調査
生きもの認証推進協会の代表理事である徳江倫明氏から生きもの認証の意義や生物多様性と有機農業との関連などについての概要のお話を伺い、続いて生きもの調査指導を行っている林鷹央氏、植物観察指導を行っている徳永亜由美氏による生物多様性と農地、農業との関わり実際にどのような生き物がいるのか、田んぼは単に食料の生産の場というだけでなく生物が棲息する場、稲作文化や、民謡、風景など様々な価値を提供してくれるという深いお話も聞くことができました。
【座学2】田んぼの草取りについて
企業の農業研修としての草取り実習のやり方、どんな雑草が田んぼにあってどうやって除草するのか理論編とともに地域の農家さんによる実物の雑草を実ながらの実技指導がありました。
OKUTA様社員研修マニュアル(草取り編)←草取りマニュアルはこちらをクリック
■田んぼの生き物調査
昼食後に早速田んぼの生き物調査を開始しました。皆さん童心に返ってつい夢中にになってしまいます。生き物採取後には同定作業を行い、どんな生き物がいたかをシートにまとめこの地域の生物の多様性の具合を定量化します。
■研修田んぼの草取り
生きもの調査が終わったあとは田んぼの草取りです。こちらはbefore After。 きれいに草取りすることでお米の収量が増え、品質面でも異物混入が減ることそして何より美味しいお米ができることなども学びました。
■一日の振り返りとシェア
企業研修として大切なのはその日何を感じ、どんな気づきがあったかを表現しお互いにシェアすることだと考えています。普段は様々な職場にいて話をすることも無い同期の仲間が久しぶりに会える貴重な機会でもあります。この後、参加された皆様から研修レポートを提出してもらっているとのことですが、その内容はOKUTA様からフィードバックをいただいています。皆様様々な気付きがあり今後の業務に活かしていきたいという新たな決意表明をされている方もおられました。さすが環境配慮型のリフォーム会社の社員の方々だと関心させられるとともに研修プログラムの改善に努めたいと思います。