ぐるなび商品展示会出店(有機農産物商談会)
■ 概要
本展示会は、株式会社ぐるなびが飲食店シェフや仕入れバイヤー向けに毎年2回実施している商品展示会の中に、農林水産省の補助事業である有機農産物価値理解促進事業の一環として有機農産物の商品展示と商談会コーナーを設けて実施されたものである。当協議会として地元の有機農案物のブランディングと販路拡大、下里地域の活動のPRを目的に出店することとし、地元小川町の生産者を代表して横田農場にも参加いただいた。当協議会として有機農業は顔の見える関係ということを重視していると認識していることから下里を中心とした有機農場の見学ツアーのPR活動を中心に行った。成果として横田農場は具体的な商談数が4件で内サンプル出荷に至ったのは1件、見学ツアーに関しては後に7社18名の参加に繋がっている。
■ 展示会、商談会詳細
●ぐるなび商品展示会の一部として出店
今回の展示会、商談会は株式会社ぐるなびが毎年2回(1月、9月)に定期的に行ってきた展示会(第17回ぐるなび商品展示会for 飲食店)内に設けられた有機農産物コーナーへの出店となっている。全体で117ブース、うち有機農産物コーナーは13ブースこの中に14生産者の出店があった。このコーナーは株式会社ぐるなびが今年度農林水産省の補助事業である有機農産物価値理解促進事業の一環として展示および商談コーナーを提供したものである。
1月の商品展示会は春の歓送迎会を想定した各種対策セミナーも同時開催されておりこのセミナーでは有名シェフの講話も聴けるとあって多くの集客をみこめるとのことで1300名の集客を目指し商品展示ブースには300名を呼び込むとのことであった。
●会場は品川プリンスホテル
会場は東京品川の品川プリンスホテル アネックスタワー5F プリンスホール(下左の写真はその入り口の様子、下右は7:30からのブース設営の様子:中央奥が下里有機の里づくり協議会ブース)
●事前に準備したパンフレット
今回の展示会に先立ってH25年12月18日に株式会社ぐるなび主催の事前説明会に出席し、当日の開催要領ならびに準備事項についての説明を受けた。この際に集客セミナーとしてチラシの作り方等の講習もあった。いろいろなことをいうのではなく一点集中した内容のものでまずは興味を持ってもらうことが重要との内容であり事前の準備として協議会として2種類のチラシを用意することとし作成した。
●下里有機の里づくり協議会ブース
割り当てられた当協議会ブースは幅90cmと手狭ではあったが背面の壁にのぼり旗(今回制作)を掲示するなどを行い、展示は横田農場の農産物とチラシを中心とした。この他横田農場では試食品として地元の在来種である青山大豆関連商品として枝豆(冷凍品)、いり豆、豆乳を用意し試食を兼ねて栽培へのこだわりをお話するスタイルをとった。
今回の商品展示会は、歓送迎会対策セミナーという飲食店向けセミナーが隣の会場で行われている関係もありセミナーの間の時間帯に集中して飲食店オーナー、シェフ、バイヤーの方々が展示ブースに来店するケースが多かった。しかし、株式会社ぐるなびがレストラン向けに1月16日に有機農産物に関する理解促進のための勉強会を実施してくれた事、当日午前中の講演会では在来種を使った料理で地域おこしに貢献している山形県のイタリアンレストラン「アル・ケッチャーノ」オーナーシェフである奥田政行氏の基調講演が行われる等有機農産物や地域の風土に根差した農業や農産物ということに理解や興味を持った方々の来店もあった。
シェフと思われるお客様にはとくに試食をすすめることでまずは味を確認いただくことが重要であることが良くわかりました。中には冷凍した枝豆の解凍方法などについてのアドバイスを戴ける方もおりシェフ相手の試食品の提供方法についても学ぶ所が有り研究の余地があることがよく分かりました。今後農産物加工品の開発に活かせるものと思われます。この他にも試食をして頂きながら農産物の栽培に対する拘りをどのように伝えたら良いのかということも実体験のなかから得られることもあったかと思います。中には有機JASの認証がなければ扱えないというバイヤーの方もおり最終消費者としてどのような方とお付き合いして行く事が今後の販路拡大に繋がって行くのかというヒントも得られた展示会となりました。
●商談会
今回の展示会では商談スペースが設けられていましたが、販売活動、広報活動が苦手と言われる生産者はなかなか実商談まで持ち込めないということが事前に主催者から言われていました。今回は株式会社ぐるなびが事前にマッチングを行い右図のような商談スケジュールを組み5社の商談をセッティングしていただきました。このマッチングが良く出来ており多くの飲食店と今後に繋がりそうな話ができました。(実際に商談会に来られたのは4社)この内1社に関しては、具体的なサンプル送付という取引に繋がっています。
●展示会終了後の反省会
展示会終了直後に出店に関わった4名で反省会を行いました。今回のようなぐるなび主催の展示会への出店は初めての事であり主催者のサポートがどのようなものが得られるのか不明なままの参加であったが、他の展示会、マッチングフェアに比べて飲食店への有機農産物の事前研修の実施、当日のマッチング商談の設定等成果に繋がるようなサポートを受けられた事が良かったこと。今後今回名刺交換などで得られた顧客情報を共有し今後予定している下里の農場見学及び試食ツアーに役立てる事を確認して解散した。