3月の里山保全活動(椎茸コマ打ち体験と直根苗の植樹)
平成25年度最後の活動として2014年3月30日下里一区の小川農村センターで椎茸のコマ打ち体験と里山での植樹を行いました。
今回はこの地域の里山保全に関して協力頂いている大宮のリフォーム会社株式会社OKUTA様の従業員とそのご家族、その他東京や神奈川からも里山保全ボランティアに参加していただいている方々が参加されました。サポートするスタッフは美郷刈援隊の隊員、霜里農場の研修生、NPO霜里学校のメンバーです。
まずは、地元で里山保全を行っている有志のグループ”美郷刈援隊”の隊長から一日の作業の流れの説明があり、続いて地元での都市農山村交流のイベント活動の企画・運営を行っているNPO霜里学校の理事長からは安全管理に関する注意事項の説明がありました。
■椎茸のコマ打ち体験
さて、早速ワークショップ本番、まずは椎茸栽培のためのコマ打ち体験です。今回は榾木(ほだぎ)をチェーンソーで切断することや、椎茸の菌糸であるコマを打ち込むためのドリルでの穴明け作業なども参加者全員で行いました。
コマ打ちは小さなお子さまにも楽しめる活動、大人も子供もみんな夢中になってました。
里山保全のための植樹
椎茸のコマ打ち体験の後は、下里の里山を美しく、強い山にするための植樹を行いました。里山保全100年ビジョンに基づき強い山にするために直根の苗を植えました。今回はけやき、さくら、もみじを植えました。
■お昼は地元のジビエ(イノシシ)汁に舌鼓
午前中のワークショップを終え、お楽しみのお昼は牡丹鍋でした。実はこの下里地域にはまだハンターの資格を持った方がいらっしゃいます。その他地元の有機野菜をたっぷり使った具だくさんのお汁で皆さんおなか一杯になりました。そして、都市農村交流として地元スタッフと参加者が自己紹介をしたりおしゃべりをして交流を深めました。
補足)直根とは
里山保全計画を策定する中で、元信州大学の山寺先生にこの地域の里山の診断をしていただきました。一時期植林ブームで杉、ヒノキが多く植えられた下里の里山ですが伐採して材木とすることが前提であった木は全て直根を切られたポッド苗でした。直根とはまっすぐに下に伸びる太い根のことでこの根が切られた木は側根と言われる細い根が横方向に伸びる性質があります。輸入材料に押されて材木として利用されることがなく里山に残った木は根を深く張っていないので木が大きくなればなるほど根が切れやすく倒れやすくなり土砂災害を起こす危険もあります。下里里山保全100年ビジョンでは強くて美しい里山を作ることをめざし順次、直根のある苗を植えていくことにしています。この苗は前出の山寺先生から提供を受けています。